新しい時代から生まれる多彩なデザイン
私たちは最新鋭機械と熟練の技術を駆使して
より高品質の金型づくりを目指します。
さまざまなデザインと構造からつくられるプラスチック容器を実現するためには、高度の品質を保つための技術スタッフの創造性と精密な設計がフルに発揮されなければなりません。入念なテストのくり返しで広い角度から各種データが検討され、はじめて量産に耐えられる精度の高い金型が作られます。ここでは、そんな金型の簡単な紹介をしたいと思います。
金型パーツのご紹介
私たち北澤工業では、創業以来70余年、様々な金型を製造してまいりました。最近では、より高度な技術を要する金型の需要が増加し、技術者の確かな目が必要とされてきております。ここでは、美しいフォルムのプラスチック容器を生み出す当社の金型と組み込まれているパーツをいくつか紹介したいと思います。

本体(化粧品)用金型
コンパクトケース/本体2個取り用の金型です。このコンパクトケース・本体には、厚肉部分がある為肉抜き用の傾斜ピンが必要です。また、通気孔がある為 05.パーツ(通気孔用入子)をセットします。色々なパーツの集合体です。

ネジキャップ用金型
アイライナー/キャップ8個取り用の金型です。回転の駆動はモーターです。長く、先端が細い形状です。成形サイクル短縮の為にネジコアーには熱伝導性のよいベリー材を用いています。また、回転しながら離型する為、偏芯がないように調整します。
8個取りということで1孔でも不具合がないようにまとめます。

(割型)
化粧品容器/キャップ4個取り用の金型です。位置決めがある為、回転の駆動はラックです。このキャップには、アンダーカットがある為、通常のタイプでは離型できません。キャビティーを2つに割ってから離型するいわゆる割型タイプになっています。
割れ面のズレ、バリがないように作り上げるのが重要になってきます。

(ネジコアー)
02.アイライナー (化粧品)キャップ用金型に組み込まれてるパーツ(ネジコアー)です。本体部と先端部2つの部品からなっています。先端部には熱伝導性のよいベリー材を用い、本体部は回転ムラのないように、またカジリ防止の為円筒研削で仕上げます。1つ1つのパーツの精度が最終段階のまとめで大きく影響します。

(通気孔用入子)
01.コンパクトケース・本体(化粧品)用の金型に組み込まれているパーツ(通気孔用入子)です。ガス焼け対策の為、材質にはstavaxを使用する場合が多くなります。
通気孔にあたる凹凸はワイヤ放電加工機あるいは、高速マシニングセンタで加工します。突き出しピンの加工、スリ合わせの加工、磨きなどに時間を要します。

(ネジコアー)
ネジキャップ用の金型に組み込まれている1番重要なパーツです。ネジのハメ易さをよくする為、当社ではネジの切り上がりに工夫しています。ボトル(容器)との位置合わせがある製品に対してはネジ位置を揃えることが、またネジ部の寸法の追い込みも可能です。キャップ用金型の場合、多数個取りが多く 04.パーツと同様、 取数が多くなればなるほど1つ1つのパーツの精度が大切です。

(ネジコアー)
02.コンパクトケース・本体(化粧品)用の金型に組み込まれているパーツ(コアー)です。アンダーカット用、肉抜き用など色々な傾斜ピンが多くセットされています。 ハメ合わせ、スリ合わせなど1つでも不具合があると組立てられません。
まるでジグソーパズルのようです。

(キャピティー)
コンパクトケース/フタ(化粧品)用の金型に組み込まれているパーツ(キャビティー)です。
金型の寿命は何といっても最終仕上げ面です。 また、美しいフォルムも最後の磨き次第です。当社では、磨き部門を独立させオール女性スタッフによるキメ細かな磨き作業をしています。

(キャピティー)
コンパクトケース/フタ(化粧品)用の金型に組み込まれているパーツ(キャビティー)です。フラットな面が多く、パーティングのダレや面の歪みがないよう細心の注意をして磨きます。根気のいる作業です。
製造工程のご紹介
金型は色々な加工の集合体です。
ここでは当社の金型製造工程(加工)の一部をご紹介します。
最新鋭機と職人技術が融合することで、
精度の高い「キタザワの金型」が生まれます。
コンピューターを使い、金型の基本設計を行います。
コンピューターを使い、金型の基本設計を行います。
マシニングセンタやNC旋盤等を使用し、図面通りに加工します。
マシニングセンタやNC旋盤等を使用し、図面通りに加工します。
組み込んだ金型に不具合がないか、きちんと作動するかを確認します。
組み込んだ金型に不具合がないか、きちんと作動するかを確認します。